満月の日の越川先生の
メッセージを分かち合わせて頂きます
「人間のもっとも大事なものが “生きる時間” だとしたら、この消費主義社会は、そのもっとも大事なものを奪っているのですよ。」
「私たちがこの地球に生まれ落ちた理由は、ひたすら発展を求めるためではありません。私たちは、等しく幸福になるために生まれてきたのです。」
これらの言葉は、質素な暮らしから「世界で最も貧しい大統領」といわれたホセ・ムヒカ元ウルグアイ大統領の言葉です。今からちょうど4年前の2016年4月に来日し、東京、京都、広島などを巡り、講演しています。
その時に語られた内容の一端に触れてみましょう。
〈 “私たちは今幸せに生きているのか” ということを常に考えることです。私たちは多くの富を抱え、科学技術が進歩した時代に生きています。150年前と比べて人間の寿命は40年も伸びた一方で、軍事費に毎分200万ドルもかかるようになり、世界で最も裕福な100人ほどが人類の富の半分を所有するようになってしまいました。
こうした不均衡を作りあげたルールが支配する世界になっています。若い人には私たちの愚かな過ちを繰り返さないでいただきたいです。〉
〈私は修道士のように生きろと言っているわけではありません。富に執着するあまり絶望に駆られる人生を送ってほしくない、ということです。ささいなことであっても人間にとって本当に重要なもの、たとえば愛であったり、子どもを育てることであったり、友だちを持つこと、そういうことのためにこそ人生の時間を使ってほしいと思います。生きていること自体が奇跡なのですから〉
「働き方改革」「構造改革」「教育改革」・・・。様々な改革が紙面を飾り、ニュースでもたびたび報じられてきました。しかし「資本主義」の根底にある「消費社会」の枠組みや仕組み(システム)が大きく変わらないかぎり、現代人が身をもって体感している悲劇から解放されることはないのです。
たとえお金があっても「水」や「食料」が不足したらどうでしょう? お金があっても購入することができません。現代社会はお金で買えるものが増え続けています。それゆえ、その価値が相対的に高まっています。ところが逆に、お金では買えないものが増えると、その価値は相対的に低下することになります。
消費社会から脱却する方法の一つは「田舎暮らし」です。小さな畑で野菜や果実を栽培しながら、自給自足まではいきませんが、あまりお金を必要としない生活が描けるでしょう。そのうえで「地域コミュニティー」です。
今回の「新型コロナウイルス」による世界的混乱は、人混みや都会ほど危険性が高く、自然とほど遠い人工的に区切られた空間で感染拡大が起こっています。
SNSは在宅だけでなく、田舎に暮らしながらも働くことを可能にしてくれるでしょう。
「3・11(東日本大震災)」で「エネルギー」に対する多くの人々の意識が変わりました。今回の騒動が長引くほど、都会から脱出する人が格段に増え、「田舎暮らし」が大きな流れになることを密かに望んでいます。
先日も大先輩の静岡県 函南(かんなみ)町の別荘にお世話になりましたが、朝はウグイスはじめ、鳥の鳴き声で目覚め、夜は星を見上げながら桜に囲まれて過ごす。時間がゆっくり流れる中、自然のエネルギーにたっぷり浸る。体全体の活力が蘇ってくる感覚になりました。
極論になりますが、消費社会が崩壊に向かわないかぎり、本当に大事なものを見失ったまま、私たちの人生は幕を閉じてしまうかもしれません。
「ツォルキン」で地球にあたる紋章が「青い手」であり「黄色い人」です。共に「2系」です。これは頭で生きるのではなく、ハートで感じ、体験し味わう重要さを示しているのでは・・・。そう感じて仕方ありません。
今回の問題が、皆さまの人生にとって、よりよい意味での「分岐点」となりますように。
さてK10 白い犬 赤い龍 音10です。
「何かあなた自身を幸せにするものを探してください。そして、ほかの人を幸せにすることを考えてください。」
ホセ・ムヒカ氏の言葉です。「幸せを感じるもの」に触れる時間を可能なかぎり増量すること。また関わる方々の幸せについても同じように模索する。
「幸せ」「幸せな時間」について深く見つめるには絶好の機会かもしれません。
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シンクロニシティ研究会
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